ものづくり日本会議

2011年受賞部品

環境関連部品賞

PIPE,TURBO OIL No1 PIPE,TURBO OIL No2

國本工業(浜松市東区)

製品概要

國本工業が開発した自動車エンジン周辺用部品「パイプターボオイル」は、既存のアルミニウム鋳物部品と比べて、製造原価と製造エネルギーを半減した。一般的な鋼管(材質はSTKM11A)を特殊な金型を使ったプレス加工により、部分的に幅を広げたり、増肉したり、約90度曲げたりすることで実現。自動車メーカーの製造コスト削減に貢献している。
既存のアルミ部品に比べ、電気炉を使用しないため、使用電力を大幅に削減できる。金属の溶解と凝固にかかる時間もないため、生産効率も大幅に向上。材料もアルミから鋼管にしてコストを削減した。プレス加工による鋼管の拡幅は最大で約2倍の60mm。
同社の金型プレス方式による金属パイプの加工は鋳造の代替のほか、パイプベンダー加工や溶接による接合の代替にもすでに採用されている。パイプベンダーで必要な曲げ加工時のつかみシロや溶接工程を省くことができる。これらの技術は自動車部品の各種装置の軽量化や一体構造化、製造エネルギー削減に応用できる。

Voice
國本工業 代表取締役社長 國本 幸孝氏

今回、我々のような中小零細企業がこのような賞を頂き、誠に光栄に思っております。
開発した「PIPE TURBO OIL」は、複雑形状のアルミニウム鋳物をパイププレス部品で代替したものです。製造工程での電気使用量削減、部品の軽量化など、環境負荷低減に貢献することができました。
賞を頂いたことで、零細企業であっても環境負荷低減という大きなテーマに取り組み、成果を出せることを証明できたのではないかと考えています。今後もさらにパイププレス加工の技術に磨きをかけて皆さまのお役に立ち、環境にも貢献できるように研鑽し続けたいと思います。

坩堝式省エネ型アルミリサイクル炉-エコカバリー

日本ルツボ

製品概要

日本ルツボは、煙の発生を抑えてアルミをリサイクルするるつぼ式の省エネ炉「エコカバリー」を開発した。
アルミダイカストの不良品や切削加工の切粉を溶かして再利用する際に樹脂や切削油など付着物から煙が発生する。従来は前処理で付着物を取り除くため、リサイクルに余分なコストが発生していた。「エコカバリー」は、発生した煙を炉の中に還流させ、煙の熱を溶解に利用。酸化に弱いアルミを煙で包み、品質を保ってリサイクルの歩留まりを上げる。価格は約1500万-2500万円。重量は約1.5tで、るつぼを採用して重量を抑え、生産ラインの中に設置できるようにした。岡田民雄会長は「中国やタイのダイカストメーカーは、アルミ切粉の処理に困っている。国内だけでなく、海外に展開したい」と語る。

Voice
日本ルツボ 代表取締役会長 岡田 民雄氏

るつぼでアルミの切り粉をリサイクルする構想自体は1998年からありましたが、実用化までに時間がかかりました。努力が実り、受賞できたことを大変うれしく思っています。
エコへの関心が高まっている今、リサイクル炉の重要さは増すと思います。今後は、さらに技術に磨きをかけて、付加価値が高い製品を開発していきます。