ものづくり日本会議

2018年受賞部品

環境関連部品賞

プレート式熱交換器「BRC-013」

株式会社日阪製作所

製品概要

 プレート式熱交換器は片方の側にフロンなどの冷媒を流し、反対側に水や不凍液、フロンなどを流して両者の間で熱交換させる。従来のプレート式熱交換器の冷媒は下側から上側に向かって流れる。プレート間に構成される冷媒側流路は複数あるが、複数の流路に冷媒を均一に分配することは困難だという。
 「BRC―013」はこれを改善するために、二分岐を繰り返す冷媒側流路と直列に接続し、分岐する流路の数を減らしたこともポイントで冷媒を均一に分配できるようになった。プレートを交互に上下反転させ、通路孔の開け方によって複雑な流路構成を実現した。

 

Voice
社長 竹下 好和氏

 このたびは栄えある賞を頂き誠に光栄に存じます。当社では、お客さまの期待を超える商品やサービスを提案・提供することを全社方針として取り組んでおります。今回受賞しましたブレージングプレート式熱交換器「BRC―013」は冷凍空調機で使用されるプレート式蒸発器の冷媒の不均等配分の課題を大きく改善したもので性能アップによる小型化を実現し、省資源化とフロンの充填量削減を達成したことで地球温暖化防止にも貢献します。

 今回の受賞は当社にとって、これからの商品開発でさらなる弾みとなることから大変喜んでおります。

ディーゼルトラック用HC 選択還元触媒 

株式会社キャタラー 

製品概要

 「これは窒素酸化物除去の新しい選択肢だ」。キャタラーの辻誠第3製品開発部長は、尿素水を使わず窒素酸化物を除去する触媒システム「ディーゼルトラック用HC 選択還元触媒」についてこのように強調する。
 尿素水を還元剤として使う従来方式に代わり、少量の燃料噴射で窒素酸化物を除去。触媒作用を持つ活性種の粒子を細かく分散し反応効率を高める独自技術と、触媒用金属として初めて銀を採用したことで実現した。尿素水の補充など利用者の手間が減るほか、尿素タンクが不要になることで荷台部分のレイアウトの自由度も上がる。
 このシステムは日野自動車の小型・中型トラック向けに実用化されている。世界的に環境規制が強まる中、尿素水の普及が遅れている新興国での活用も期待される。

Voice
取締役専務執行役員 ARKセンター長 兼 研究開発部本部長 一瀬 宏樹氏

 このたびは超モノづくり部品大賞におきまして、「ディーゼルトラック用HC 選択還元触媒」が、環境・資源・エネルギー関連部品賞という大変名誉ある賞を受賞させて頂き、光栄に存じます。
 この触媒は、当社から生まれ、日野自動車のパワートレイン技術によって製品化されました。尿素水の補充が不要かつ、架装性・搭載性の高いトラックがドライバーの皆様に届き、技術者として本当に嬉しく思います。今後も、お客様(自動車メーカー)、そしてドライバーの皆さまに愛される触媒を生み出せるよう、研究開発に励みたいと思います。