健康・バイオ・医療機器分野
歩行リハビリ補助ウェア パワーアシストウォーク
ダイヤ工業
装置800グラムに軽量化
ダイヤ工業の「歩行リハビリ補助ウェア パワーアシストウォーク」は、脳卒中による歩行障害のリハビリを補助する装着型の歩行支援装置。アクチュエーターに自社開発した低圧駆動型空気圧人工筋を採用し、患者が装着する装置の重量は800グラムと軽量でコンパクトな構造を実現した。
脳卒中は半身まひによる歩行障害を伴う可能性があり、全国で毎年約130万人が発症しているという。装置は患者に装着する腰サポーターと人工筋、膝サポーター、セラピストが操作するコントローラーで構成する。人工筋は低圧で膨張しやすい特性を持つチューブの採用などにより、従来の同社製人工筋と比べて7分の1の圧力で同等の収縮率を得ることができる。病院では大型コンプレッサーなどの設備が不要となり、歩行支援活動を行う際の投資負担の軽減にもつながる。
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ダイヤ工業 開発部門 アドバンスドエンジニア 小川 和徳 氏
このように栄えある賞を頂き誠にありがとうございます。
受賞製品である「パワーアシストウォーク」は、脳卒中片まひ患者の方々の歩行リハビリを補助する製品です。当社独自で開発した軽量柔軟かつ低圧駆動が可能な空気圧人工筋を用いて、歩行時の股関節動作の支援を行います。
今後、ほかの部位への応用展開をしながら、世界中の運動器疾患の方々のリハビリや日常生活での動作支援に応用していきます。