環境・資源・エネルギー関連部品賞
エジェクタシステム一体型バルブマニホールド
SMC
圧縮空気生産、CO2 90%減
SMCの「エジェクタシステム一体型バルブマニホールド」は、コンパクトなオールインワンマニホールド。アクチュエーターと真空吸着の併用するアプリケーション向けに機器を一体化しており、省配線・省配管を実現した。小型・軽量化も達成し、オールインワンマニホールドと同等機能を果たす従来製品との比較で、設置面積の64%削減や質量の42%低減を達成した。
省エネルギーも大きな特徴。チェック弁内蔵のスペーサー形エジェクターと圧力センサー内蔵マニホールドの組み合わせを制御することで、圧縮空気生産時などの二酸化炭素(CO2)排出量を90%削減した。
射出成形機や取り出し機の業界におけるスタンダード化を展望。真空吸着搬送と空気圧アクチュエーターの両方を必要とする装置に対しても提案の余地があり、他業界への展開も見込んでいる。
Voice
SMC 取締役 常務執行役員 技術本部長 土居 義忠 氏
このたびは、「環境・資源・エネルギー関連部品賞」という栄えある賞を賜り、誠に光栄に存じます。
当社は創業以来、「省エネ、小型、軽量、長寿命」に力を入れたエコプロダクツの開発を行ってまいりました。ここ数年は、さらにお客さまにとって「安全性と利便性」を追加した製品開発を行っております。
受賞しました「エジェクタシステム一体型バルブマニホールド」は、省配線・省配管・小型軽量・安全機構対応の複合製品であり、従来比42%軽量化による材料削減に加え、省エネ機能により二酸化炭素(CO2)および空気消費量を90%削減します。
今後も製品を通して、お客さまおよび社会に貢献し、企業価値の向上を図ります。
真空乾燥機 EVADRY
スギノマシン
乾燥エネルギー85%削減
2050年までに温室効果ガス排出量「実質ゼロ」という高い目標が掲げられ、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)の実現に向けて、工場の圧縮空気の消費量がクローズアップされている。
スギノマシンの「真空乾燥機 EVADRY(エバドライ)」は、エアブローを真空乾燥に置き換えることで電力消費量を抑え、従来方法のエアブロー乾燥と比較して使用するエネルギーを85%以上削減可能。
また、乾燥対象部品の品質の安定化に加え、人材不足の解消にも貢献する。手作業によるエアブロー作業は、複雑な部品形状や作業者の資質により乾燥にバラツキが生じ、錆の発生や異物などの汚れが再付着することがある。さらに、このエアブロー作業は典型的な3K(きつい・汚い・危険)職場となり、人材が集まりにくい課題もある。エバドライを導入することで、エネルギー消費量の削減とともに、品質の安定化と人材不足の解決につながる。
Voice
スギノマシン 常務執行役員 精密機器事業本部長 酒井 英明 氏
このたびは「環境・資源・エネルギー関連部品賞」をいただき、誠にありがとうございます。大変、光栄に存じます。
「真空乾燥機 EVADRY」は、環境に配慮し省エネと共に二酸化炭素(CO2)削減に貢献できる商品であると自負しております。さらにラインの自動化にも貢献できる商品となっております。
今後も改良・改善に取り組み、広く一般産業に貢献してまいります。