健康福祉・バイオ・医療機器部品賞
電動グリッパ EHシリーズ 3つ爪タイプ
オリエンタルモーター
3爪でワークを安定把持
オリエンタルモーターの「電動グリッパ EHシリーズ 3つ爪タイプ」は、各種ロボットの先端に設置し、三つのフィンガーが回転することで、加工対象物(ワーク)を把持するエンドエフェクター。バッテリーレスのアブソリュートセンサーを内蔵したモーターが組み込まれる。球体や円筒形状のワークを安定して把持することができ、電動グリッパーを搭載したロボットの設計時の利便性が向上する。
ワークと接触するアタッチメントをユーザーが選定・設計・設置できることから高い汎用性がある。また、ワークのセンタリングとしても機能する。サイズは、取り付けカバー付きで幅48.5ミリ×奥行き98ミリ×高さ46ミリメートル。重量は380グラムと小型軽量でありながら、最大把持力50ニュートンを出力し、ロボットを駆動するモーターの負荷低減も実現した。
Voice
オリエンタルモーター MCカンパニー 機構商品事業部 事業部長 長谷川 洋史 氏
「電動グリッパ EHシリーズ 3つ爪タイプ」は、運転電流1%単位での微細な把持力調整により、ソフトに球体や円筒などの複雑な形状でも、より安定して把持することが可能です。また、歯車機構を採用し、小型軽量でありながら最大把持力50ニュートンを実現する製品として開発しました。
このたび、試験管などの自動搬送にも貢献できる電動グリッパーとして、「健康福祉・バイオ・医療機器部品賞」を受賞できたことを大変嬉しく、光栄に思います。
受賞を励みに、今後もお客さまのさまざまなニーズに応える製品開発に取り組んでまいります。
一般医療機器 手術用ドリルビット Ecuma-Stab
オー・ケー・シー
刺し入れ位置 ズレない
オー・ケー・シーの「一般医療機器 手術用ドリルビット Ecuma-Stab」は、整形外科、口腔(こうくう)外科用のインプラント手術に使用するステンレス製手術用ドリルビット。ドリル先端にニードル(針状)形状を設けることで、食い付き性能を向上させた。目標位置に対して滑らず、刺し入れ位置のズレがない正確な穴加工が可能。それにより、力を加えることで起こる発熱も減少させる。
同社がこれまで培った高難度なドリル加工の技術によって実現した。傾斜を伴う穴開け手術時に、ドリルが滑りやすくなる不安定さを解消する。
さらに、術中の医師の負担軽減、難度の高い手術での安全性の向上、手術時間の短縮による患者の負担軽減など、医療分野の進歩に貢献する。また、再研磨サービスにより、再使用も可能だ。
Voice
オー・ケー・シー 代表取締役社長 大河内 昌彦 氏
このたびは、「健康福祉・バイオ・医療機器部品賞」をいただき大変光栄に存じます。
当社は、自動車や航空機、IT、医療機器まで幅広い分野の高精密切削工具を手がけています。今回受賞した「一般医療機器 手術用ドリルビット Ecuma-Stab」は、術中の医師や患者の負担軽減や、安全性の向上を目的に開発しました。このたびの受賞は多くの皆さまのご協力と、課題解決に知恵を絞った社員の努力の賜物と深く感謝しております。
今後も、さまざまな産業のニーズに応える製品の開発に取り組んでまいります。